舞茸社

文学フリマ東京35にて頒布。 ２０２2年発行 糸綴じ手製本、A6サイズ 物や生き物のことを考えていた2022年の短歌を収録。 自家製本です。 ◆ （あとがきより） 長い年月を越えてゆく作品を過去から未来へ手渡す人の手つきや、かつての出来事を見つめる視線は、時間というものに対してのひとつの誠実さである気がします。 一年分たまった短歌を眺めたり、作る本の表紙について考えながら、なんとなくそんなことを思い出しています。 ◆ てのひらの消毒液を温めてしばし祈りの形を保つ 一応は戻れる場所で振り向いて布団のひだを思う夜明けに 知らぬ間に腰に生まれた青あざは小さな星雲なのだと気づく 午後三時こんな時間に食事するひとりひとりに降るカンツォーネ 腕組みをしたまま眠る昼どきの腕のくぼみに花を置きたい ◆ ◎スマートレターにて発送いたします。あんしんboothパックでの発送をご希望の方はもうひとつの購入ページからお願いいたします。 ◎イベントでの販売価格とは異なります。 ◎価格は送料別です。